Summer Sonic '11。

 皆さんお暑い中いかがお過ごしでしょうか? フジロックから2週間経ったのに、未だ足の親指の一部に感覚がないことに若干怖くなってきた僕ですが、blogのパスを教えて頂き、また、このサークルの数少ない今年のSummer Sonic参加者ということもあり、恐縮ですがレポを書かせて頂きます。予めお伝えしますが、やたら長いです。
 僕が参加したのは二日目だけですが、その前に、今年は10年振りに復活したSonicmaniaも金曜夜に開催され、これにも僕は参加したのでまずはその話から。
 

BOOM BOOM SATELLITES
 21時に会場の中に入り、入口で偶然会った友達と一緒に見ました。二曲しか見れなかったのですが、バンドサウンドと打ち込みがうまく混ざり合い、グルーヴが気持ち良く凄くのれた。もっと見ていたかったけど移動。


Alan Mcgee(DJ)
 せめてその顔だけでも拝まなければと思いDJブースへ。一曲目に彼が流していたのはThe ProdigyFirestarter。もはやCreationもクソもねぇじゃねぇかと思っていたら、拙い繋ぎの後、次に流したのがSmack My Bitch Up。この“ノれたらなんだろうオッケー!”な感じがこのイベントを表しているんかなぁ、と思いました。僕はここでブースを離れましたが、一応この後にMBVのSoonなど、Creation所属バンドの曲もかけてたみたいです。


Primal Scream
 本日の目玉の1つ目、Primal Scream(スクリーマデリカLive)。最初のMovin' On Upで周りが大合唱しているのを聴いて、自分の予習不足を思い知る。てっきりアルバム全曲やるもんだとばかり思ってましたが、実際は全曲ではなく、また曲順も最初3曲こそアルバム通りだったけど、それ以降は割とバラバラでした。それでもこのアルバム独特の浮遊感やボビーの明らかに一昔古い煽り方が何とも乙でした。淡々と、しかし楽しそうにベースを弾くマニもカッコよかった。最後はCity Girl→Jailbird→Rocksと畳みかけるように他のアルバムから代表曲をやり、会場の熱気は最高潮。もはやCome Togetherの余韻も何もない。あまりの押しに僕は友達とはぐれ、一人横の柵の近くへ非難。


Underworld
 プライマル終了後、運良く横の柵を確保できた僕は、友達に別れを告げ、本日のソニマニの主役、Underworldを見る。一曲目からRez/Cowgirlで大盛り上がり。他にもTwo Month OffやらDark & TrainやらKing of Snakeなど、やってほしかった曲を全部やってくれて僕歓喜。そしてラストのBorn Slippyで感動。カールの動きもキレキレで流石。唯一惜しかったは、音がやや小さかったことですかね。


Vitalic
 UW終わりでガラガラな周りを見て、多少不安になりつつ待機していると、布に覆われた二つの鏡登場。そう、今回のライブは日本初のV Mirror Liveです。でもあれ…?ミラーが思ってたより小さ(ry…  布が外され、ミラーの間からVitalic登場。始まってすぐ、まずその音のでかさに圧倒。UWとはなんだったのか。ミラーはスクリーンの役目も果たしていて、爆音のエレクトロと映し出される映像の融和に、ただひたすらダンシン。ラストのSecond Lives〜My Friend Darioの頃には客も結構増えてました。ソニマニベストアクト決定。


・Chase & Status
 今年初頭に出した2ndがUKでロングヒットしている、ドラムン×Dubstep×Hip-HopのC&S。前々からライブを楽しみにしていたのですが、開始当初から軽い熱中症状態で参加した今回のソニマニ、Vitalicの時点で頭痛が酷くなってきたため一回休憩。そのため、C&Sは最後2曲しか見れず。タイムショックのグルグル回るやつ見たいな形をしたドラムセットが印象的でした。ところで、Dubstepってどうやってノれば良いんでしょうか。


 とまぁこんな感じで僕のSonicmaniaは終了しました。途中、New OrderのフッキーがDJでケミカルのOut of Controlを流しているのを耳にし、ちょっと感慨深かった。もう再結成しちゃえばいいのに。また、色々と運営が酷かったみたいですが、夕食を先に取り、開場して即ドリンク交換を済ませた僕はなんら支障なく楽しめました。泣く泣くあきらめました2ndステージのJamaicaやA-TRAKも見たかった。こんな豪華なメンツを集められるなら、是非来年も開催してもらいたいです。
 
そして明けた土曜日、僕はSOPHIAの1年4カ月振りの復活ライブを見に武道館を行ったのですが、ここでその話は需要ないですよね、はい。では次、Summer Sonicについて。

 X JAPAN木村カエラ、the Gazetteを筆頭に邦楽勢が多めだったり、少女時代がPiLの後に出演、アイランドステージが両日アジアのバンドのみなど、開催前からなにかと物議を醸していた今年のサマソニ。洋楽厨の批判とは裏腹に、チケットは全て完売しそうなほど売れに売れ、大阪一日目に至ってはサマソニOsakaの過去最高動員数を記録したほどでした。そんな中、僕はチケットを譲ってもらった友達と参加しました。


・Gypsy and the Cat
・Smith Westerns
・The Morning Benders
 Smith Westernsに向かうためにマウンテンを横切る時に聴いたGypsy〜。豪州のバンドらしいですが、UKっぽい爽やかなギターロックで、朝一で見るのにぴったりなバンド。最初からちゃんと見たかった。そしてソニックに着き見たSmith Westerns。最近出した新作が良かったので、期待してたのですが、演奏がまだまだ発展途上だったかなぁと。いまいちノリきれず、次の朝弁を見る。なんだか音響トラブルがあったみたいで、前半はキーボードが殆ど聞こえず、こちらも不完全燃焼。3曲ほど聴いたところで友達と一旦別れ、僕はYELLEを見にマウンテンへ。


・YELLE
 正直一曲も知らなかったけど、最高。 ヘルメットを被った男二人がまず登場しドラムを叩く。そしてその後、ビョークみたいな、いや、ムックみたいな緑のゲバゲバを着たYELLEたん登場。一曲歌って、ベールを脱いだYELLEは赤い豹柄の全身タイツ。キュートなだけでなく、歌唱力良し、盛り上げ方良しで、次のTDCCの為に体力温存しようと思っていた僕も気付いたら飛び跳ねてました。ライブ中はお尻ばっか見てました。


TWO DOOR CINEMA CLUB
 ここ最近のUKバンドで、最も女子人気が高いバンドの内の一つと思われるTDCC。この日も前から3列目くらいで待機していたのですが、周りの半分くらいは女性でした。ライブは言うまでもなく大盛り上がり。合唱もこの日僕が見たライブの中でも一番大きかったと思います。ただ、良くも悪くも去年のサマソニとほぼ変わらず。観客は去年の倍以上でしたが。2ndを出してからのライブでは一歩前進してくれることを期待してます。


Friendly Fires
 結論から言うと、この日の個人的ベストアクトは彼ら。ボーカルのエドは一曲目からステージを降り、観客の所へ行って盛り上げる。その後もモッシュピット内に入って歌ったり、とにかく動きまわっていました。そんな中、CDと同じように高音の部分をブレずに歌いあげているエドに感心。演奏も正確で、最後のKiss of Lifeの畳みつけるようなドラムの展開は圧巻。12月の単独も行きたい。


Little Barrie
Jon Spencer Blues Explosion
FFsが終わった後、友達と合流しビーチステージへ。Barrieのギターがホントにカッコよく、夕暮れ時のビーチステージというロケーションも良かったのですが、風がやや強く、三曲程聴いて移動。途中、マリンの場外でDJをするちーたかこと高樹千佳子を視姦した後、ジョンスぺを見にマウンテンへ。TDCCの時と打って変わって客はオッサンばっか。間髪入れずに次から次へと曲を披露しギターを掻き鳴らす中、みんな楽しそうにギターに酔ってました。30分ほど見た後、マリンへ。


X JAPAN
 スタンド入り口に難なく入ることができ、「なんだ、意外と余裕じゃん」とか思って、スタジアム内の中に入ろうとしたら、まぁビックリ。入口に立ち見客ずらり、人ごみから垣間見た会場はアリーナ、スタンド共に超満員。ちょうど僕がその人の多さに圧倒されている時、YOSHIKIが「ヴィェア゙ア゙ア゙ァァ」と何度か嘔吐しているのを耳にする。だが、観客の「X!」って声で僕は気付く。違う、これ嘔吐じゃなくて「We are!」って言ってるんだ…。 他にも、紅の大合唱、スモークの焚き過ぎで何度か雲隠れするメンバー達、生Xジャンプ、スタンド席で必死にヘドバンするおばさん達など、見どころ満載。もちろん、ネタ要素だけでなく純粋にパフォーマンスも良く、貫禄のステージと言ったところ。伊達に20年以上第一線で活躍してきた人たちじゃないなと。


・ホッチリ
 こちらも超満員。Xが終わった後、運良く取れたスタンド席で待機。定刻から10分程過ぎた頃客電が落ち、By The Wayのイントロでスタンドの客が一斉に立ち上がる。新ギタリストのジョシュも中々バンドに溶け込んでいるように思えました。しかし、3曲目のCan’t Stopをやっている途中、フジで買ったケミカルのタオルを自分が落としたことに気づく。ショックを受けライブに集中できなくなってきた時、流れてきたイントロはScar Tissue。僕が初めて能動的に聴いた洋楽の曲がRHCPのこの曲だったため、少し感傷的な気持ちになりました。ただ、ライブは良くも悪くも予想通りで、特別驚くようなこともありませんでした。50分くらい見て、友達に別れを告げメッセへ戻る。


Suede
 空腹に耐えきれず、クレープ屋でホットチリクレープを購入。店員の「ホッチリ一丁!」の声に思わず反応。最後だからとソーセージを一本サービスしてくれウキウキしながら最後のアクト、Suedeを見にソニックへ。明らかにマリンと、横でやってた少女時代に客が奪われていたようで、人は少なめ…。ただ、ライブは最高。僕はブレットのあの声が苦手で、今まで敬遠していたのですが、ライブではただの良い声したイケメンでした。観客もニコニコしながら合唱していて、それを見てる僕もなんだか幸せな気分に。アンコールのSaturday nightでは思わずウルッとしてしまいました。今年のサマソニをこれで締められて本当に良かった。曲をもっと知っていたら、生涯の思い出になっただろうなぁ。


 と、予定以上に長々と書いてしまいましたがこんな感じで僕の今年のサマソニは終わりました。ネットに上げられたリアルウドーフェス状態のアイランドステージの画像に胸を痛めたりもしましたが、今年もとても楽しかったです。一日に数多くのライブを見れること、セットチェンジが短いためダレないことなど、サマソニにはサマソニの良さがあることを再確認しました。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
 


 清水さん、来年はステージの場所を元に戻してください。